サンダーバードカフェ」初めてネット上でこの店を知った時、目を疑いました。
「何かの冗談か?」「名前が同じだけの別のカフェ?」しかし情報を確認、公式HPを見つけた時は驚きました。
そうです。1966年、NHKで放送され大人気となり翌年、プラモデルが大ヒットした、あのSF特撮人形劇の
傑作をテーマにしたレストランだったのです。「サンダーバード」この名を知らぬ人は恐らくいないはず。
少なくとも60歳以下の男性(女性も)ならほとんどの人間は知っているでしょう。今までに再放送の回数は
数え切れないほど行われ10年ごとにブームが再燃し1992年にはかなり大がかりなリバイバルブームとなり
玩具も大ヒット、2002年には食玩(おまけ付きの菓子)が大ヒット、2004年にはついにハリウッド製
実写版映画もリメイクされました。しかし、私の記憶では放送以来46年間、その名を冠せられた
レストランは知らず、いよいよ、ついに登場したのか、というのが偽らざる感想です。
気になったのは、どこが経営母体なのかですが、調べると「仮面ライダー・ザ・ダイナー」を経営する
カラオケ店、「カラオケパセラ」で店の位置も「カラオケパセラお茶の水店」の地下一階にあります。
カラオケパセラも実は「ニュートン」という会社の一部門で様々なホテルやレストランを擁する
「株式会社サンザ」のグループ会社であります。色々な業態にチャレンジしている企業のようです。
「仮面ライダー・ザ・ダイナー」を手がけた会社なら、とかなり期待していったのですが、店内に
入ると、意外に狭くてちょっとがっかり。(店員さんに聞くと以前はダーツバーだったそうです)
現役コンテンツである仮面ライダーに比較すると、サンダーバードは懐かしキャラであり、客層の
高齢化が進んで集客力は及ばないとの判断でしょう。まあ大がかりにしては採算とれなくなりますから
仕方ないでしょうね。心配した通りか、まだオープンしたばかりで認知度が低いせいなのか店内は
ガラガラでしたが、かえって店内をチェックできて好都合でした。(笑)
サンダーバードのイメージでコーディネイトし、キャラクター、登場メカをすべて網羅し店内に
ディスプレイしているのは嬉しいですね。コナミやタカラトミーの商品をそのまま展示していますが
持って帰りたい商品ばかり・・・。(笑)料理もサンダーバードの世界観に合わせたものばかり。
マニアやファンならにやりとするネーミングですが、肝心の味はちょっと褒められたものでは
ないですね。もうちょっと何とかしてほしいです。
店員さんたちに料理のオーダーをすると返事代わりに{FAB!」と返してくれます。
これ、実はサンダーバード隊員の「了解」「はいパパ」の原語なのです。日本語吹き替えでは
聞けませんが英語音声にしておくと無線連絡の際に頻繁に使っています。こんなところまで
こだわるのは素晴らしいです。是非、長く続けていただきたいものですね。