Category: 映画


先日、「日本のいちばん長い日」リメイク版の試写会へ行ってきました。

日本がいかに降伏を受け入れ太平洋戦争を終結させたか、その状況を克明に描いた力作です。

ご存知の方も多いかと思いますが1966年に製作された東宝映画の「日本のいちばん長い日」の

リメイク作品です。正確にいうと改訂された原作を元に作り直された別の映画ですね。

昭和版との最大の違いは昭和天皇のエピソードが多いこと。準主役といっても過言ではない。

昭和版を見たのはかなり昔で記憶が薄れているので正確ではないかもしれませんが、御前会議では

陛下は後ろ姿しか映らなかったと記憶しています。当時は現存されていたので恐れ多いとされていたのでしょうが、

今回のリメイク版では本木雅弘演ずる昭和天皇は会議だけではなく日常の生活描写も多いです。

いや天皇だけではなく役所広司二扮する阿南陸軍大臣の家庭も描いています。

昭和版は終戦前夜の陸軍将校のクーデター未遂事件に時間を割いていましたがリメイク版では鈴木内閣の

組閣から描いていきます。昭和版と今回の新作で一番違うのはタッチですかね。昭和版の岡本喜八演出は

迫真的で熱気がこもった演出だったと思いますし俳優陣も気迫に満ちたギラギラした演技だったが、今回は

重厚で静的な演出、俳優たちもどちらかといえば抑えた演技でしたね。昭和版ももう一回見直してみなければ・・。

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追悼 高倉健

高倉健さんが亡くなって20日。様々な追悼番組や映画が放送されていてあらためて偉大な映画人だったのだと

再認識させられました。追悼の意を表します。

ところで高倉健さんが東映から退社後フリーになってからの1作目「君よ憤怒の河を渉れ」は健さんの映画に

してはあまりヒットせず、忘れられた映画になっていましたが、健さんの死後、また注目を浴びつつあります。

実はこの映画、中国では大ヒット。知らない人がいないくらいの大人気映画だそうです。

健さんは中国では超大スターなのでその死は中国でも大きく報じられマスコミやネット上で高倉健さんの

追悼が伝えられています。ですので日本にもニュースが逆輸入されニュースサイトなどにこの映画の話題も載る

ケースが多くなってきました。

この映画で高倉健は無実の罪を着せられた判事の役。冤罪を晴らすため日本中を逃亡しながら真犯人を探す、

というサスペンスアクション映画です。

実は私、個人的にも学生時代にこの映画にエキストラのバイトで出演したので思い出深いです。

出演した、と言っても新宿の馬暴走シーンの逃げ惑う群衆の一人だったので、完成後、劇場で観ても

どこにいたのか分かりませんでした。(苦笑)

また、撮影前に情報が伝わってきて高倉健が馬に乗って出演するらしい、と聞き、かなり期待したのですが、

いざ撮影が始まり、馬が暴走してくると、その数が何頭もおり、夜だったのと、自分たちも逃げ惑う役だったので

高倉健を確認できませんでした。まあ、かなり危険な役なのでスタントマンだったかもしれませんね。

実際、アスファルト上で蹄鉄から火花が散り転倒する馬もいましたから・・・。

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ゴジラの巨大壁画を制作中の東宝スタジオへ1週間後、再訪してみました。

もう完成しているかと期待していったのですが、まだ作業中でした。

暑い中、御苦労様ですね~。今回動画を撮ってみました。あまり動きは無いので面白くはないですが。(笑)

成城の東宝スタジオでゴジラの巨大壁画が制作中です!

すごい迫力ですね! 東宝スタジオの巨大壁画といえば「七人の侍」が有名ですが

あちらはイタリアで壁画の修復経験がある画家 塙 雅夫氏が手がけた作品。

このゴジラ壁画も画家(イラストレーター)が最後の仕上げをされていましたが

この作者は確認できていません。

先月の27日にここを通ったことがありましたが、その時はまだ何も描かれて

いませんでした。(私が気がつかなかっただけ?)

今年はゴジラが誕生して60年。多分、生誕60周年記念の一環なのでしょうね。

ところで巨大壁画ってどうやって描くのだろうと疑問がわいてきましたので

調べてみたらこんなサイトが見つかりました。なるほど・・・。

http://dailynewsagency.com/2012/07/30/this-is-how-you-paint-a-150-aii/

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今回のロケ地めぐりのハイライト、最大の目玉となるのが東宝スタジオ見学であります。

実はここも以前、友人の案内や仕事関係で内部見学をさせていただいたことがありましたが 大規模なリニューアル後は

まだ入所したことはありませんでした。 ところで「ウルトラセブンロケ地」なのになぜ「東宝スタジオ」という疑問をお持ちの

方もいらっしゃるかもしれません。 実はウルトラセブンは東宝スタジオで撮影したカットもあるのです。

第28話「700キロを突っ走れ」の冒頭で ダンとアンヌがラリーの記録映画を映画館で見ていますが、あの映画館は

東宝スタジオにある試写室なのでした。 ロケではありませんがウルトラセブン第14~15話「ウルトラ警備隊西へ」の

神戸港ミニチュアセットは 東宝スタジオの第一ステージで撮影されたそうです。

ウルトラマンの第18話「遊星から来た兄弟」でもオープンセットで 使われています。 リニューアルされた東宝スタジオで

最も有名なのは玄関前のゴジラ像と「七人の侍」壁画ですが、内部はあまり 知られていないと思います。

私もほとんど知らなかったのですが、今回色々とご紹介いただきました。

新しい設備としては映画の撮影デジタル化に併せて編集や特殊効果、音響効果、アフレコなどをデジタル化した

ポストプロダクションセンターが完成していました。撮影スタジオやスタッフルーム、現像所、外部のCGスタジオが

高速ネットワークで接続されており、このセンターにデータが送られると即座に編集や試写が可能となるそうです。

またフィルムにも対応しておりネガ、ポジフィルムどちらも編集可能なのだそうです。

かっては巨大な特撮用プールがありましたが、今や特撮はCGに取って代わられたのでプールもなくなりました。

ただ、小さな水槽は残っていて「ローレライ」の伊号507の潜航シーンを撮影したそうです。 tohostudio0

東宝スタジオ玄関前のゴジラと2ショットの古谷敏さん。

tohostudio1 tohostudio11 ↓ スタジオのステージの外壁に描かれたモスラ tohostudio2 ↓ポストプロダクションセンター tohostudio4 ↓ ゴジラシリーズの特撮用ステージ tohostudio5 ↓ ウルトラセブン「700キロを突っ走れ」の映画館シーンが撮影された試写室があるスタジオ tohostudio10 ↓ 「ローーレライ」の水中潜航シーンが撮影された小水槽。 tohostudio7
↓ほとんど知られていないと思いますが スタジオ内にある枚岡神社。芸能の神様が祭られています。
映画の平穏無事な制作進行とヒットを祈願する神社です。

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間があいてしまいましたがロケ地めぐりの続きです。

円谷英二旧居跡からウルトラマン第20話「恐怖のルート87」に登場した砧の保育園へ移動しました。

これはドラマ中では高原竜ヒドラをデザインした少年が暮らしていた養護施設「あけぼの少年ホーム」として

使われた保育園です。補修や改修はされていますが基本構造は当時とほとんど変わりません。

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テアトル東京

ご無沙汰しております。

なんと1ヵ月ほど放置してしまいました。

ところで昨日、「テアトル東京」で検索されてきた方が116人(116アクセス)あり、ちょっと驚いたのですが、

どうやらニュースでホテル西洋銀座が廃業し、そこにあった劇場ル・テアトル銀座も閉館すると

流れたので、多分、連想や関連情報検索で来られたのではないかと思います。

私もあらためてテアトル東京で検索してみたら、なんとyoutubeに動画を発見。ネット上で集めた

テアトル東京の画像を編集して動画に変換した作品ですが、私の画像もちゃっかり使われていました。

しかし、私も見たことがないテアトル東京画像のオンパレードで、すっかり見とれてしまいました。よく集めたものですね。

いよいよ新しいスターツアーズがマスコミに公開されました。

このスターツアーズの公開日を5月7日と発表し、ディズニーランドも開業30周年を迎え

新しいパレードを開始予定であるなどディズニーランドの広報活動が盛んになっています。

新しいスターツアーズの画像も一部公開されましたが、新バージョンは映像が3D映像になり

ストーリーも54通りの組み合わせになるのだとか。映像は案の定フルCGでしたが、テレビで見た限りでは

ゲーム画面のようであまり魅力を感じないです。従来のスターツアーズはダイクストラフレックスを

用いたミニチュア特撮だったので荒削りでちゃちな部分もありましたが、あれはあれで良かったです。

あの特撮が見られなくなったのは寂しいですが、かなり以前アトラクションにビデオカメラを持ち込み搭乗中の

動画を撮っていた事を思い出しました。

テープを探し回りようやく発見したのでyoutubeにアップしました。これでいつでも見られます。(笑)

怪しい劇用車

以前、仮面ライダーWの風都バス、デカレンジャーのマシンブルらしきWILL VSが駐車していた

家の近所の駐車場にまたもや劇用車が!今回の車両は物凄いインパクトがあります。

最初に見たときは一瞬、機動隊の隊員輸送車か警備車、あるいは右翼の街宣車かと思いましたが

機動隊ではないですね。既存の車両にはこんな変な改造車のようなデザインはありません。

右翼もこのようなデザインの改造は採用しないし菊の紋章や日章旗が描かれていません。(笑)

ベース車両は路線バスのようですが車種は明らかに風都バスとは異なります。別の引退した車両を

購入して改造したのでしょう。デザインは何となくSFチックな臭いがしますね。

仮面ライダーウィザードか特命戦隊ゴーバスターズに敵の車両として登場するのでしょうかね?

特撮博物館の展示物は東宝や円谷プロの作品に登場したミニチュアや着ぐるみ、プロップが多いのですが

そのほとんどが会社所有の物ではなく個人所有の物だそうです。当時、ミニチュアは撮影が終わると

ゴミ同然の不要の物だったので廃棄処分になる物が多かったのです。しばらくは保管しておくにしても

毎年、特撮番組や怪獣映画や戦争映画が作られれば使用済みミニチュアの数も増えていき保管場所にも困る状況に

なってしまいます。なので野ざらしで放置され挙句の果てに廃棄、というケースも多かったのでしょう。

スタッフや関係者の子供に贈与する事も多かったようです。またマニアな子供だと欲しがったでしょうし。(笑)

実際、私もマイティジャックの撮影終了後に撮影所に遊びに行ったら、スタッフの方に「MJ号、欲しかったら

やるよ」と声をかけられました。しかし2mもの金属製の模型を持って帰る手段と保管するスペースがないので

あきらめました。(苦笑) しかし廃棄処分になっていた30センチほどの石膏製のMJ号はゴミ箱の中から拾い出し

我が家に持って帰りました。これは本体は石膏製で翼はバルサで作られていました。模型としての完成度や質感は

かなり低く、かなり割り切って制作されたのでしょう。水中ダイブシーンに使われたタイプのようで、大型水槽に

投げ込んだためか艦首が折れて消失していました。このMJ号はまだ保管してあります。

そういえば昔、「さよならジュピター」撮影中の東宝撮影所の中を見学させていただいた事があったのですが

「日本海大海戦」や「太平洋の嵐」に使われたと思われる戦艦や空母の大型ミニチュアが野ざらしになっていました。

これらも廃棄処分になったのでしょう。特撮博物館には一隻も展示されていませんでした。

マイティジャックを撮影していた撮影所は「栄スタジオ」という名前で円谷の所有ではなく貸しスタジオでした。

当時、農家の大地主の方が映画会社に節税対策として勧められ貸スタジオを建てたのが栄スタジオだと言う話です。

「これからはテレビ番組の製作が本格化するので撮影所の需要が多くなる」との売り文句だったそうですが・・。

この話は、当時、怪獣制作工房「エキスプロ」にアルバイトで働かれていて、のちにレインボー造形企画を創立された

前澤さんに覗いました。私はエキスプロも小学生時代に見物に行き(こっそり)ウルトラ怪獣のデザインスケッチを

目撃して衝撃を受けていたのですが、その頃、その絵から着ぐるみを作り上げていたのが若き日の前澤さんだった

のでありました。数十年後に仕事で再会するとは夢にも思わなかったですね・・・。話はちょっと脱線しました。

この栄スタジオに通いつめて有川貞昌特技監督にお近づきになり、ミニチュア製作方法を紹介されたミニチュア製作

スタッフの方に伝授させていただいたのですが、戦艦や航空機などの機体は板金、石膏、バルサで作るのは理解して

いました。分からなかったのが戦闘機などのキャノピー(透明な風防)の作り方です。紹介していただいたスタッフ

の方に「キャノピーはどうやって作るのですか?」と聞きました。するとスタッフの方は「塩ビをシボるんだよ」と

答えました。「エンビをシボル」とは・・・。まったく理解不能、そんな言葉も初めて聞きました。

「え?エンビですか?」と言うと「イチゴの入れ物に使われている透明な薄いケースがあるでしょ。あれですよ」

と教えてくれました。シボるというのは加熱して柔らかくした素材を型に押し当てて成形させる事だそうです。

キャノピーの型と抜き為の穴が空いた型の二つを用意し塩ビを挟み込み成形すると教えてくれました。

早速、家に帰ってから言われた通りに型を作り塩ビ素材を用意して試みましたら何回目かに成功しました。

あの時は嬉しかったです。今回、特撮博物館にも同じ塩ビを絞る型が展示してありこれも懐かしかったですね。

こんな展示物で懐かしがっている人間はほとんどいないと思いますが・・・。(苦笑)

↓は拾ってきたMJ号プロップ。デジタル一眼レフの高解像度の前には鑑賞に耐えられません。(笑)

↓は栄スタジオのミニチュア製作スタッフの方に製法を教わって作ったオリジナルデザイン飛行メカ。

本体及び翼はバルサの削り出しで、キャノピーは塩化ビニール板を加熱し木型でプレスしました。

コクピットの中のパイロットは1/72の長谷川製ジェット戦闘機のプラモデルから流用しました。

デザインはオリジナルですがサンダーバードやマイティジャックのメカデザインの影響をかなり受けています。
1968~1970年ごろにかけて製作しました。

↓は東宝撮影所に野ざらしになっていた戦艦や空母。