蔵前税務署の向かいに東京電力蔵前変電所があります。この建物はシンプルかつ古典的で端正な

美しさを湛えていますが、竣工はなんと昭和8年(1933年)、今から78年も昔の建物です。

とてもそれほど古い建築とは思えません。実はこの建物は関東大震災の後に建築計画がスタートし

焼け野原、瓦礫の山となった台東区の復興のシンボルとして建設された震災復興建築の一つなのです。

モダンなデザインで街に新しい息吹を与え人々に生きる気力をあたえようという意図がありました。

また東京電力は電気を使って新しい生活や街作りに貢献しようという計画も持っていたそうです。

この建物のデザインを見ていると復興のための清々しい気力がみなぎっているように感じられます。

今回の東日本大震災では東京電力はまったく正反対の役割を演じてしまいました。皮肉なものです。

広告