もう九月になってしまいました。夏休みの記事は何も書かないうちに・・・。

備忘録として軽井沢のイタリアンを一軒、書いておきます。その前にちょっと前置きを・・。

中目黒に「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」という長い名前のイタリアンが

ありました。一日に一組しか予約を受け付けないということで、いつも予約で一杯、幻の名店として

グルメの間では有名な店でした。その店が、今年の1月に軽井沢に移転したというのです。

この話は私が時折、訪れる雷門のイタリアンの女性ギャルソンから聞きました。

軽井沢には毎年、訪れるので、行けたら行ってみようと思い、帰宅後、検索してみました。

場所は軽井沢といっても中軽井沢でハルニレテラスやブレストンコートのちょっと先に位置します。

そして、なんと7月から8月までは通常のレストラン営業(つまり一組限定ではない)との事。

予約が取れる可能性がぐっと高くなります。期待しつつ、すぐに電話してみました。

すでに結構埋まっていましたがラッキーな事に滞在予定期間中に一日だけ空いていました。

ためらうことなく、その日に予約を入れてしまいました。(笑)

店名の「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」とはイタリア語で「幸せを司る小さな葉」

という意味です。オーナーシェフご夫妻の名前が由来だそうです。(小林幸司、葉子)

そしていよいよ当日、中軽井沢を目指します。国道18号を中軽井沢交差点で駅と反対方面の鬼押出しへ。

(軽井沢から来た場合右折です)そして国道146号を北上、ハルニレテラスやトンボの湯を越え、

塩壺温泉付近で左側、「韓国料理 三清洞」の手前のイタリア国旗が出ている小道を左折します。

するとすぐにシンプルなテラスがある一軒家が目にはいり、そこが目的地です。

周囲は静けさに包まれた自然林。まるで個人の別荘にお邪魔している気分です。

ランチで訪れましたが、夜だと更にその雰囲気が強くなるかもしれませんね。

通常は1日一組なので4人から6人程度の定員で大きめの一つのテーブルを囲むそうですが

夏季シーズンは5組以上入店できるようにオープンデッキでのサーブになりますが、この日は、

かなり涼しく上着を着る必要がありました。酷暑の東京とはかなりの温度差がありますね。

メニューは2つしかありませんでしたので、一応デザートのある方でお願いしました。

少ししてから前菜が運ばれてきましたが、かなり個性的な味です。食材も今までに見たこともないもの。

シェフから材料や調理法の説明があるのですが初耳の食材や手の込んだ数段階に渡る調理法など情報量の多い

内容を、早口で述べられるので、脳がまったくついていきませんでした。(苦笑)

次に出てきたパテもデザートワインで煮込んだ塩と酢で漬けた杏花のつぼみを野菜のスープとオリーブオイルで合わせ

オーブンで焼いた物をつぶしてパテにしたもの。まるで化学の実験のよう。(笑)

パスタもユニーク。イタリア・サルデーニャ地方の郷土料理のデュラムセモリナ粉で作られたフレーグラという

パスタです。ムール貝はモンサンミッシェル産。ちょっと風変わりな料理でしたが美味しかったです。

メインディッシュはスペイン・イベリコ豚の頬肉の煮込み。それに添えられているのがジュニーバベリーの

ネズの実で香りをつけた緑のオリーブと小さなトマトを天火で干したものとフランスのラットという種類の

ジャガイモを白ワインで煮込んだもの。よく分からん・・・。しかし濃厚で奥深い味と柔らかな食感。

絶品でした。一般的に高級イタリアンかと言われれば、ちょっと違う感じがします。見た目も豪華、華麗

モダンな感じではありませんし。まあ、今回は夏季シーズン仕様なので通常営業の1日1組のスタイルでの料理を

食べてみないと完全な評価はできないと思います。いつか予約が取れれば再訪してみたいですね。

ところでシェフの小林さんは気難しそうな顔で早口の難解な説明をされるので、さぞ職人気質か鬼才料理人か

と思っていましたが、帰りがけにちょっとお話しする機会がありまして、意外に(失礼)気さくな方だと

判明しました。色々雑談しているうちに地震があり、それがきっかけで話題は3月11日の事に。あの日は

軽井沢も大揺れでひょっとして浅間山が噴火したのか、と思ったそうです。続いて長野県での震度6の地震。

その影響で、まったく予約が入らなくなって休業状態だったと話されていました。5月頃からぼちぼちと

お客さんが戻り始め、夏になってからは、席が埋まるようになってきたそうです。

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