世田谷・砧のNHK技術研究所を一般に公開する「技研公開」が今年も行われました。
2007年にも見学に行ったことがあり、その時の記事はこちらです。↓
NHKの公式サイトはこちら。↓
 
 
 
今年も色々な新技術や機材が展示されていましたが、前回も展示されていて今回も
大きくスペースを割いて展示していたのは「スーパーハイビジョン(SHV)」です。
 
SHVは3300万画素(横7680画素X縦4320ライン)という超高解像度テレビ。
現在のBSフルハイビジョンが210万画素で1920X1080ですから、はるかに桁違いの
解像度なのです。ちなみに地上デジタルは156万画素・1440X1080です。
今回もプロジェクターによる450インチ大型スクリーンでの上映、液晶テレビやプラズマテレビ
などでスーパーハイビジョンの凄さをアピールしていました。
そして会場には日立製の3300万画素SHVカメラが展示されていて実際に撮影画像を
液晶モニターで上映していました。ただし液晶ディスプレープラズマディスプレー
フル解像度の機材が完成していないため3840X2160の58インチディスプレーを
4枚継ぎ合わせての公開になっていました。
 
 
↓壁に小物類を並べて撮影しています。
 
↓はディスプレイの画像です。
 
↓モニター右上のマトリョーシカをアップしてみましたがジャギーなどはまったく見えません。
 
 動画も撮影してきました。↓
    
 
しかし圧倒的だったのはやはりシアターでの上映です。大きな映画館ほどのスクリーンに
最初に映し出されたのはNHK交響楽団のクラシックコンサート。ベートーベンの
ピアノ協奏曲「皇帝」の演奏を収録したものですが、まるで目の前に本物のオーケストラが
出現したようなリアリティ。音響もリアルでした。
続いて「東京マラソン2010」の新宿都庁近くからのスタート風景。
32000人のマラソンランナーたちが一斉に走り出す光景をロングショットで捉えて
いるのですが、その豆粒のように映っているランナー1人1人の顔が識別できる
ほどの解像度。ここまで来ると高画質どころか気持ち悪くなりそうです。将来、SHVが
実用化されて、ある街角の風景を放送したら遠くに歩いている通行人のプライバシーまで
晒されてしまいそうですね。
そして「2009NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」の映像。中野選手の華麗なる
演技が氷上に展開されますが、シアターの温度が一気に下がるような錯覚を覚えます。
気温まで伝わるようなリアルなスケートリンクです。
 
そして「2009年NHK紅白歌合戦」のステージ。
EXILE の「Someday」
アンジェラ・アキ「 手紙 ~拝啓 十五の君へ~」

北島 三郎まつり」
のサビの部分が次々に上映されていきますが、ハイビジョン放送の紅白歌合戦とは
まったく次元の違う体験です。いや本当にハイビジョンは視聴ですがスーパーハイビジョンは
体験なのです。もう生でEXILE を見てしまったような気分になってしまいました。(笑)
北島三郎のバックで舞う紙吹雪も一枚一枚がはっきり見え、手に取れそうな感覚です。
3Dのブルーレイディスクが子供だましに感じられるような強烈な映像体験でした。
しかし、ここまでの映像は旧型の800万画素撮像素子を4枚使って画素ずらしした
デュアル グリーン方式カメラでの撮影。最後に3300万画素3板方式のフルスーパー
ハイビジョンの画像を短時間だけ見せてくれました。桜が満開の東宝スタジオ裏の
仙川沿いの遊歩道での撮影でしたが、桜の花びらの美しさもさることながら和服の
女性モデルの表情や手すりの金属感など生々しい表現でした。
 
 2020年にはBSで試験放送を目指しているとの計画です。
ハイビジョン初期のように最初は受像機が400万円くらいするのでしょうが
2030年ころには40~50万円になるでしょうか?
 

 
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