今回の高知への旅で個人的に最も興味を持っていたのはJR四国の高知駅。
この駅は2009年に高架化され新駅舎が1年前に完成していました。
実は昨年の8月頃、購入した建築専門誌「新建築」にこの高知駅の紹介が
されていて、そのダイナミックなデザインに驚かされていたのです。
一度見てみたいと思いましたがしかし、所在地は高知・・・。
わざわざ駅を見物に高知までは行かないな、と諦めていました。
ところが、突如、昨年11月頃、社員旅行で高知行きが決定。しかも宿泊するホテルの
すぐ近くに駅があったのです。(いや、駅の近くにホテルがあったのですが)
なんとラッキーな事でしょう。(笑)
高知に限らず、日本全国で鉄道による道路や都市の分断が問題になっていてレールの
高架化か地下化が促進されていますが、ここ高知でも1995年に高架化が決定され
駅の構想や新駅舎のデザインが1997年からスタートしたそうです。つまり設計開始から
完成まで12年の月日を要したプロジェクトでした。
設計・デザインを担当したのは建築家の内藤廣氏。JR九州の宮崎・日向市駅の設計
で国際的なデザインコンテストのブルネル賞最優秀賞を受賞した方です。
2009年度のグッドデザイン賞大賞を受賞し話題になったJR岩見沢駅の設計コンペの
審査員も担当されました。
駅のコンセプトとしては高知県は土地の8割が森林なので県産の杉材を用いた
ドームを駅の上に架ける構造になっています。しかし異例なのは屋根を支える支柱の
片側が鉄道用地を飛び越え道路用地にある事。これは国内初の試みだそうです。
当時、設計者も革命的で面白いが実現化は不可能だろうと考えていたようです。
設計段階ではもう一案、常識的な案が存在しそれはドームが高架上に収まって
いた構造でした。形がカツオ節に似ていたのでカツオ節案とも言われていたそうです。
しかし地元新聞がこの2案について「カツオ節か維新精神か」と取り上げてしまった為
地元の世論が一気に革命的な構造を支持してしまったそうです。さすがは維新の
英雄を生んだ高知県ですね。(笑)
画像は駅南口から。自動改札口は四国初で現在唯一だそうです。

ホームからの撮影。高知県産杉材のドームがホームを覆っています。

↓は北側です。ドームが駅を跨いで道路側に着地しています。
これが革命的な構造です。

列車が駅に到着する時にチャイムが流れますが、なんと「アンパンマン」のテーマ曲!
車両にもアンパンマンのキャラクターが付いています。

また、この路線は未電化のため列車はディーゼルです。駅構内に排気ガスが
放出されますので、建物にその排気の性能も求められていたのでした。

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