なんとラッキーな事に北京に向かうJALのB767の機内上映で、アカデミー作品賞含む
8部門賞を受賞し日本でも明日から公開される「スラムドッグ$ミリオネア」を観る事が
できました。今まで色々な映画を機内で鑑賞しましたがこんな話題作を公開前に見た
のは初めてです。小さい画面なのが悔しいですが・・。(笑)
 
アカデミー賞を総なめしただけあって、作品の完成度はかなり高く、生き生きとした
リズム、シャープなカメラワークで一気に見せます。そして特筆すべきはドラマ構成、
導入部からいきなり意外な展開、予測不可能な設定に観客は一気にこの映画の世界へ
引き込まれます。
 
予備知識ではインドの貧しい下層階級の青年が「クイズ ミリオネア」で一発逆転を狙い
億万長者を目指す話だと知っていましたが、ドラマの構成が現在、過去、ビデオで再生
されるクイズ出演シーンの重層になっており、その巧みなストーリー構築に唸らされます。
 
貧しさゆえ無学な少年時代を送った主人公が、なぜクイズで正解を答えられるのか、
その謎や疑問を解き明かすシーンで同時にインドの抱える社会的問題が鮮やかに
浮き彫りにされていきます。クライマックスシーンの最後の問題が主人公にとって重要な
意味を持ちスリルと興奮は加速倍増されていきます。
観終わって気がつくのですが、なんと言う低予算映画でしょう。無名?俳優ばかりだし
ロケシーンが多い。しかもインドのスラム街や田園地帯が多いのです。金はかけていない
がアイデアで勝負した作品と言えますね。
それにしても物語の重要な設定に実在のテレビクイズ番組を借用する発想に
驚きました。このクイズを知っている事が前提で、この映画を観る必要がありますので
知らない方は予習をお勧めします。と言っても日本ではみのもんたが司会して高視聴率
の番組でしたから、余計な御世話かもしれません。(笑)
 
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