東京タワーは今年の12月23日で開業50周年を迎えます。
今、展望台のウィンドウにも「50」の数字をくっきりと浮かび上がらせる
イルミネーションが点灯しています。
 
しかし・・もう50年とは。あらためて考えると終戦直後にも等しい戦後10余年。
このような巨大プロジェクトに挑戦、成し遂げた当時の日本人の不屈の
精神には頭が下がります。敗戦で身も心も国も荒廃し、貧しく、資材も
少なかった当時の日本。建築の構想段階では国民は衣食住とも満足感は
得られていなかったと思います。1956年の経済白書で「もはや戦後ではない」と
発表され日本の経済復興が確認されていますが、戦後10年でそこまで復活
させた当時の日本人のバイタリティには見習うべき点も多いです。
 大ヒットした映画「ALWAYS 三丁目の夕日」でも描かれていますが
一般大衆にようやく文明の利器、テレビや洗濯機、冷蔵庫が手に入り始めた
時期であり、東京タワーは戦後日本の復興のシンボルだったのです。
 
ところで「三丁目の夕日」のような一種のファンタジーには似合わないと
判断されたのか、戦後日本の復興の原動力となった「朝鮮戦争特需」は
描かれていません。そして東京タワーと朝鮮戦争には密接した関係があるのです。
実はタワー全体(3600トン)の3分の1に、朝鮮戦争で実戦に使われた米軍戦車から
作った鉄材が使用されているのです。朝鮮戦争の休戦後、戦車をはじめとする
大量の軍需物資が日本に運ばれ、貴重な鉄資源として民間に払い下げられた。
米軍戦車のスクラップから取れた鉄は「東京製鉄」で形鋼にされ、商社を経由して
東京タワーを建設した「竹中工務店」に納入されたようなのです。
(『東京今昔探偵』中公新書ラクレより)
 
 
 
 
それはさておき、開業50周年記念新ライトアップ「ダイヤモンドヴェール」がスタート
したとの情報を聞きつけ、早速、見物に出かけました。
従来のライトアップ(上の画像)はランドマークライトと命名され、限定ライトアップと
区別されました。ランドマークライトは照明をタワーに当てタワーを浮かび上がらせる
ライトアップで照明デザイナー石井幹子さんの作品。夏冬バージョンがあり、
夏のライトアップは「メタルハライドランプ」と呼ばれるシルバーライトを使用し、
涼しげなイメージ。
冬のライトアップは「高圧ナトリウムランプ」と呼ばれるオレンジ色のライトです。
 
今回の新ライトアップ「ダイヤモンドヴェール」は東京タワー創設時の夜間
イルミネーションを思わせる、照明ランプをシルエットとして見せる方法です。
そしてタワーの足元には赤い照明を、展望台の上には青い照明を当てています。
省エネも考慮したらしいですが、やや暗い印象でした。
新ライトアップ「ダイヤモンドヴェール」のスケジュールは以下の通り。
次回は15日からです。
 
 点灯日程 2008年12月2日(火)~6日(土)/2008年12月15日(月)~25日(木)

点灯時間 
日没~20:00  「ランドマークライト」
20:00~20:10 「ダイヤモンドヴェール・スペシャルレインボー」
20:10~22:00 「ダイヤモンドヴェール・ホワイトダイヤモンド」
22:00~24:00 「ランドマークライト」

 
下の画像が新ライトアップ「ダイヤモンドヴェール・ホワイトダイヤモンド」です。
7色に輝くスペシャルレインボーは10分間しか行わないため撮りそこないました。
 
 
 

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