北京オリンピックは開会直前まで、否定的な意見や懐疑的な論調が
日本を含む世界を覆っていました。チベット問題、大気汚染問題、食品の安全性、
人権問題やテロの危険性など不安材料が山積みでした。
しかし、開会式が始まった瞬間、疑問や不安は吹っ飛びました。
正直言って素晴らしかった。中国の歴史と伝統を巧みに織り込み、最新の
テクノロジーと人海戦術の圧倒的迫力で見せてくれました。しかも繊細かつ
華麗でアイデアに満ちた演出や効果により第一級のエンターテインメント、
ショーとして成り立っていたと思います。入場行進はアルファベット順ではなく
各国の名前を中国語表記して最初の文字の画数の少ない順番だそうですが
漢字の国ならではのアイデンティティを持った独創的な方法です。果たして
同じ漢字使用国である日本で、このようなアイデアが出たでしょうか。
選手団の入場行進も笑顔に満ちた表情でリラックスした雰囲気。
社会主義の独裁政治国家の管理の下に行われている事を、一瞬、忘れそうに
なりました。期間中は無事で平和裏に大会運営が行われるよう祈るばかりです。
テレビで見た限りでは日本選手団へのブーイングはなかったように見えました。
サッカー・アジア杯での日本チームへの反日ブーイングなどが記憶に
新しいですが、このオリンピックでは絶対にあってはならないと思います。
いや、このオリンピックを機会に両国の関係改善、修復を切に望みます。
ブーイングがなかったのは当局の厳しい指導があったのかもしれません。
中国のマナーの悪さを全世界に露呈するようなものですからね。
 
意外な事に石原都知事が北京を訪問し、2016年東京オリンピック招致に
協力してほしいと中国の関係者に述べたそうですが、実現のためについに
なりふりかまわぬ戦術に出たのでしょうか。(笑)
 
ところで開会式が行われたスタジアムは正式名称「国家体育場」。
なんともいかめしい、中国国家の威信をかけた事が十二分に伝わるネーミングです。
設計はスイスの建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンの二人。「鳥の巣」との愛称が
付けられるほど鉄骨を鳥の巣のようにくみ上げた独特の構造を誇っています。
画像はグーグルアースからお借りしました。
このコンビの設計した建物は日本にも存在します。それは青山のプラダ・ブティックです。
建築やファッションに詳しい人なら、すぐにあの独特な外観を思い浮かべるでしょう。
そして同じ設計者の仕事である事を納得すると思います。
 
 
↓は青山にあるプラダ・ブティック。2年ほど前に撮影した画像です。
 
 
 
 
 
これは5年前の竣工寸前に撮影したプラダブティックです。
 
広告