始めてこの店を知ったのは12年ほど前。
政財界のお偉方や芸能人も利用すると噂を聞いていました。知人から聞いた
話では運転手付きの黒塗りセンチュリーで横付けし、運転手を待たせたまま
黙々と蕎麦をたぐっている客もいたそうです。

当時は、あまりの美味しさに立て続けに訪れましたが、駐車場がないのと

行列に辟易してかなり足が遠のいてしまいました。今回、久しぶりの利用です。

一昔前のプラチナ通りと言えばここ「利庵」「ブルーポイント」「オザワ」
「ショコラティエ・エリカ」くらいしかなかったのに、今や店も増え一大商店街に
変貌しつつあります。でも、低層の建物や小規模な店舗がほとんどなので閑静な
並木道のイメージは保たれ、あまり俗っぽくなっていないのが良いですね。

仕舞屋風の蕎麦屋というのは珍しくはないですが、モダンな店やヨーロッパ風の
カフェが多いこの白金台に存在するのは面白いです。

 

 
今回、雨の日の夕方にここを通りがかったら行列が途切れていたので、
チャンスとばかりに衝動的に入店してしまいました。(笑)
しかし意外に店内は満席に近く、中央のテーブル席に相席となりました。
(実はここにしか座った事がないです)

仙台杉を使った民芸調家具に囲まれた店内は、相変わらず風情があり落ち着きます。
接客態度は悪くはないですが、あまり気を配っている感じはないです。他のお客さんが
注文するため声をかけていたのに気が付いていないケースが何回かありました。
店内を見回すと接客スタッフは4~5人いるので誰か気が付いても良いはずです。

ふと厨房を覗いたらスタッフが8人もいました。この店の規模で8人とは・・・。
しかし料理をいただいてみるとその理由も頷けます。蕎麦はもちろんそれ以外の
料理、甘味もレベルが高いのです。恐らく、それぞれに専門のスペシャリストを
置いているのでしょう。前回、天せいろうをいただきましたが、細めでやや固い
蕎麦ですが、弾力もあり絶妙なコシが感じられました。天ぷらも衣がサクサクして
非常に美味しかったという記憶があります。別の日の鴨せいろうも良かったです。
残念ながら、画像はありません。

今回は「山かけそば」をいただきました。この蕎麦も細打ちですがコシがあり
しかし、なんとも言えない喉越しの滑らかさがあります。これにとろろが加わり
まさに絶妙のハーモニー、生き生きとした蕎麦になるのでした。
「わらびもち」も前回同様、今回もデザートとしていただきましたが、こちらは
以前ほどの感激はなかったです。美味しいですが、最高と称せるものではない。
滑らかさ、柔らかさが今一歩でした。

 
 
ところで相席になった若い女性、ちょっと業界の人かな、と感じるセンスの
人でしたが、1人での利用でした。美味しそうな「玉子焼き」と「鴨やき」を
頼んで黙々と、しかしあっさりとたいらげ、更に蕎麦を注文して、これまた
あっという間に食してしまいました。そして食事を済ませると、余韻を楽しむ
様子もなく、さっさと勘定を済ませて出て行ってしまいました。金額はなんと
4600円。若い女性が1人で支払う額ではないと思います。いや払った
としても友人と会話を楽しみながら1時間半から2時間くらいは店で過ごす筈。
ちょっと見ていて勿体無いな、と思ってしまいましたね。まあ個人の勝手
ですけどね。(笑)
 
下の画像の右端に、その女性の手と「玉子焼きが」少し写っています。
美味しそうなので次回は挑戦してみたいです。(笑)
 
 
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