最新型車や近未来のコンセプトカーが並び、最先端の技術を
競い合うモーターショー。そのデザインもSFアニメ調からファンシー風、
最近はレトロモダンなどの癒し系に渡って幅広く展開されています。
しかし、造型は凝っているものの、似たり寄ったり。個性や存在が感じられません。
性能はもちろん、環境対策や安全性も追究され、技術内容は素晴らしいですし、
社会的な要請に応えているのは認めますが、息がつまるのも確かです。
その中でちょっと、ほっとする展示物を見つけました。1959年型いすゞエルフです。
いやあ、懐かしい。最近は昭和ブームで当時の乗用車やオート3輪はスポットライトを
浴び過ぎて、やや食傷気味なのですが、エルフは久しぶりの対面で、ちょっと新鮮な
驚きがありました。昔はこんなトラックが一杯走り回っていましたね。(年がばれるか)
 
 
このそばには有名なペーパーアート作家の太田隆司さん作のペーパーアートが展示
されていました。これも昭和30年代の風景が精密かつ味のあるタッチで再現されています。
登場人物たちの生活感や人生の一コマも描写しているのが見事です。
いすゞのブースなので、当たり前ですが、アートの中の車はすべていすゞ車。
上段の画像に登場するのはエルフ、ボンネットバス、乗用車のヒルマン・ミンクス。
ミンクスの横に立っている若い女性はブーケを持っていて正装した女性たちに
囲まれています。これから新婚旅行でしょうか?
 
この画像にはベレル、ベレットが登場。ベレットのドライバーは交番で行き先を
尋ねている様子。
 
都電の前に停車しているのはベレットベースのトラック、ワスプです。マニア泣かせですね。
ベーゴマで遊んでいる子供達を手前に配し、見ている人間(中高年の男性)を一瞬、
タイムスリップさせてくれます。
 
その他にも色々、撮影してきたので画像をアルバムにまとめました。興味のある方は
こちらをご覧下さい。↓