27日には、長野県の地元情報誌で取り上げられていた新しいレストラン
「シャトー・ド・サンクゼール」を訪れました。ここは7月1日にオープンしたばかりで、
團 紀彦氏が設計したモダンなデザインの建物の中に、レストラン、バー、エステティックサロン
ワイン直売店、宿泊施設がそろっています。場所は旧軽井沢のローターリーから
三笠通りを上っていき、三笠ホテルの手前を左折して橋を渡りその先を右折して
しばらく行った丘の途中にあります。洒落た現代建築です。しかし、目の前で見た建物は
意外に汚れていました。とてもオープンして1ヶ月とは思えないのです。スタッフの方に
それとなく事情を聞いてみました。すると建物は10年前に完成していて、最近まで
別荘などの販売をしていた不動産会社の事務棟だったそうです。それを改装・改築して
レストランや宿泊施設を整備したのだそうです。経営は「旧軽井沢倶楽部ホールディングス
LLC」で、主な出資企業は飯綱高原のワイン・ジャムの製造・販売会社「サンクゼール」。
この企業は敬虔なクリスチャンであった創業者久世夫妻が斑尾高原で開業したペンション
が原点になっています。ペンションで奥様のまゆみさんが手作りジャムを朝食に出したところ
非常に好評で、次第に売り上げが拡大、飯綱に移転して、ワイナリーやジャム工場へと
発展していきました。そしていよいよ軽井沢へ進出してきたのでありました。
しかし、資金が潤沢にある大企業ではないので、改装工事は極めて質素に堅実に
行われました。工事費用は1000万円だそうで、これは、事務所を宿泊施設に変更するには、
あまりにも少ない金額です。数年前に、銀座資生堂本社内にフレンチレストラン「ロオジエ」を
移転した際に数億円の費用を要したと言われていましたので、破格の低予算ですね。
しかし、塗装工事やインテリア家具の手配、設置などは、すべて社員が行ったのだとか。
改装費が安く上がった理由が分かりますね。
肝心のレストランの料理ですが、正直言って、まだこのレストラン独自の味は出せていない
ようです。ロケーションと建物は素晴らしいので料理の価格をもう少し上げて、高級食材を
取り入れ、手間とセンスを加えれば、もっとランクが上げられると思います。
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