今日のランチは会社のすぐ裏にある焼き鳥の名店「伊勢廣」に行きました。
東京で最高、最上と絶賛されて食通の集まる焼き鳥屋です。
鶏肉は無論、ねぎやししとうまで最高級の品質の物を取り寄せ、
50年物のタレと共に備長炭で丁寧に焼き上げます。
大正10年の創業ですが建物は、昭和になって建て替えられている
のでしょう。それほど風格や歴史を感じさせてはくれません。
店内も狭く、どこにでもあるような普通の焼鳥屋です。
ところが、客層が明らかに違います。美味を求める食通や
噂を聞いて来た観光客風情が、そこかしこに散見されるのです。
蘊蓄を垂れながら焼き鳥を口に運ぶカップルや、黙々と対決するか
のように焼き鳥を睨みながら、食らいつく会社員、串を一つ一つ
試すように、食す老人など様々な食べ手がいらっしゃいます。
そうです。この店は空気が違うのです。小劇場とも言うべきか、
厨房が舞台でカウンターや食卓が観客席、焼き鳥という演し物を
公演しているかのような不思議な緊迫感が漂っています。
老舗で建物も年季が入っているのに厨房はガラスで仕切られ、
煙がカウンターには侵入しないというアイデアを取り入れられているのは
素晴らしいですね。そして、注文したのは5本丼。5種類の串焼きの
焼き鳥が丼に載せられたメニューです。モモ肉、すな肝、中がレアな
ササミ、ネギまき、つくねがぎっしりと載っていますが、絶品でした。
素材良し、味付け良し、焼き良し、と三拍子揃っています。
ただし、ここでも世代交代が進行しているのか、2年前に厨房に
立たれていた老料理人が姿を消し、中年の料理人が腕をふるい、
サポートには、若くて、やや長髪の青年が廻っていました。
良い伝統と技が継承されて行く事を望んでやみません。
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